令和6年度水曜会大会
快晴の天気とはなりませんでしたが,雨に降られることもなく,6月8日(土)に令和6年度水曜会大会が盛大に催されました.ここ暫くの慣例に沿って会場は工学部物理系校舎の教室でした.昨年度の水曜会大会は,新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行されて間もない時期であったためハイブリッド開催でしたが,それから1年が過ぎました今年度は現地開催のみとしました.今年度は,従来の水曜会大会と以下の2点が大きく変わりました.
- 各研究室のHPなどが充実し,研究室紹介が十分されていますため,例年午前中に開催していた研究室紹介のポスター展示は,それに替えることにしました.
- 例年総会前に懇親会を行っていましたが,時間的にタイトであり十分懇談もできず,料理も余りがちでしたので,特別講演会後のゆったりとした気分の時に軽食の形式で行うことに変更しました.
受付後に例年通り,校舎入り口前で記念撮影を行い,その後,安田秀幸教授の司会で総会を行いました.昨年度の大会から一年間の事業報告として水曜会誌発行,定年退職・人事異動,旧資源系・旧金属系それぞれでの学生行事などが,会長の奥田浩司 教授から報告された後,以下のような理由と経緯で会則変更が提案されました.昨年度の2回の水曜会役員会にて,水曜会誌の内容について深く議論しました.その結果,「個人情報保護強化のため,学生の就職先,卒論修論の個人名は掲載しない.水曜会会誌(学術+同窓会)は休刊とし,新規に同窓会誌を発行する.同窓会誌名は「水曜会会報」とし,同窓生と広告主にのみ送付する.」などが合意されました.これを踏まえ,総会では「会則 第10条 本会は会誌「水曜会誌」および「水曜会名簿」を発行する.」から「会則 第10条 本会は同窓会報「水曜会会報」および「水曜会名簿」を発行する.」への会則変更が審議され,承認されました.これに会計幹事の藤本仁 教授からの会計報告,会計監事代理として会長からの会計監査報告,および会長からの次期役員推挙と続き,会長に旧金属系の中村裕之 教授,副会長に旧資源系の村田澄彦 教授が選出され,他の役員も承認されました.
特別講演会は,産業技術総合研究所 執行役員・地質調査総合センター長の中尾信典 氏が「地球をよく知り,地球と共生する―産総研・地質調査総合センターの取り組み-」,および東北大学金属材料研究所 金属組織制御学研究部門 教授 古原 忠 氏が「高強度鋼の組織制御におけるデータ駆動型研究の展望」を,質疑応答を含めましてそれぞれ1時間ずつ講演されました.講演では各研究機関の歴史,研究組織,これまでの主な成果,最新の研究内容や今後の取り組みなどをわかりやすく説明いただき,いずれも水曜会OBであるお二人の先端的な研究成果や大変なご功績を知ることができました.
懇親会は村田澄彦 教授が司会を務められ,京都大学名誉教授の佐々宏一 先生の乾杯の御発声で始まりました.1時間ほどの短い時間で簡素な懇親会でしたが,新任・昇任教員からの自己紹介も挟んで大変盛り上がり,参加者同士の懇親も十分深められ,名残惜し中でのお開きとなりました.
以上の令和6年度水曜会大会への参加者は40名で,懇親会には34名参加いただきました.コロナウイルス禍前の参加者よりもかなり少ない状況ですが,現地開催のみ復活の初年度でもあり,ハイブリッド開催を期待されていた方も多かったのではないかと思われます.現地開催のみが浸透し,令和7年6月7日(土)に開催予定の次年度大会には以前にも増して多く参加いただけますことを願っています.
(令和5年度行事委員 小池 克明,田畑 吉計)
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